2013年12月10日

寄り添って生きる。

  
とある高齢者の集まるサロンでの、心に響いた話。




ご主人を最近亡くされた方がふたりいました。


ひとりの方はこう言いました。

「主人が亡くなってから、1ヶ月間 部屋の電気を消せなかった。
さみしくて暗闇にすることができず、
家中の電気をつけたままソファーで寝ていたんですよ。

仏壇にも近寄れなかった。受け止めてなかったのかもしれません。

最近ようやくお線香をあげられる様になりました。
仏壇の写真に向かってお話しすることもできるようになりました。

それからね、最近では 何かをするたびに主人の声が聞こえるんです。
あの頃の口調で「何やってんだ」「やめとけ」「それでいい」…

介護は大変だったけど 優しかったこと、嬉しかったことが
たくさん思い出されるんです。」と。





もうひとりの方はこう言いました。

「あたりまえのように一緒にいたけど、
いざいなくなると、すべてが意味をなくしてしまう。

食事をしても、ひとりでは美味しくない。
何をしても、何を見ても楽しくない。
グチを聞いてくれたり、言い合える相手がいない。

だから、サロンに救われています。

だけどね、良かったな と思うのは
自分が後に残ったことです。

女は、なんとかやっていけます。
未練たらしくずっとウジウジしていることもありません。
もし、主人がひとり残ったら どうなってしまうんでしょう?
それだけは、良かったなって思えます。」と。





寄り添って生きるって、素敵だなって思った。
なんだか、大切なことを教えてくれた気がしました。
わたしに足りない気持ち。




適当に、日々を過ごすのではなく
前向きに、優しく、感謝し、思いやりをもって生きていきたいな。






  


Posted by yuki  at 07:00Comments(0)ちょっとした。