2018年10月13日
みちのく一人旅〜2
青森2日目。
お昼頃から雨予報だったので、早起きして
「八甲田山」に向かいました。
ホテルから車で1時間。

朝7:00から登り始めました。

連日の雨のせいか、足場は悪し。
でも紅葉がとってもキレイで楽しめました。
初めての山なので、誰かいて欲しかったんですが
誰にも会わない…不安だ。

頂上と言われる「大岳」までは約4km。
そこからぐるっと回って登りと違う道を戻ってくるルートを予定。
5時間以上かかるらしいけど大丈夫かな?

だんだんと硫黄ガスの匂いがきつくなってきます。

霧が出てきて、視界が白く、不安が心を覆います。
「悪天候になったら怖いから引き返そうか?」

落石注意の道。
進もうか戻ろうか、心が怯みます。
(なぜ、誰もいないのか…)不安マックス地点。

充満する硫黄ガスの一本道。

もう進むしかないのだ!!と覚悟を決めた地点。

雨は降っていないのに、霧と植物の水でびしょ濡れに。

数メートル先も見えない状態。

火山の爆裂口に水が溜まってできた「鏡沼」

頂上に近づくと、霧と合わせて強風まで出てきた。
そしてグッと気温が下がる。
まるで別世界のような寒さ!手先が凍る〜
そんな時、頂上から
「チリリリリーン」と微かな鈴の音。
ずっと飛ばされないように下を向いて登っていたが
顔を上げると、そこには 神様が… !!
白髭を生やした体格のいい、神様のようなおじさまが下山してきました

「やっと、人に会えた!!」
あまりの嬉しさで頂上の状況を聞いたり
ぐるっと回る別ルートことを聞いてみたら
「とにかく強風で、別ルートが全く見えないから同じ道を下山してきた」と言う。
よし、ひとまず頂上を目指そう!
しかし、ここからがまた長かった…
辛かった…
そして、ついに

登頂!
頂上といっても、何もなくあるのは
傾いた看板と石を積んだ山だけ。
真っ白くて景色も何も見えないけど
記念に自撮り。

踵を返してきた道を下山。
逃げろや逃げろ。
登り2時間、下り1時間30分。
下山時には、何人かのこれから登る人に会い
頂上の状況を色々な人に伝えながら(優越感に浸りながら)降りました。
そんな中、一人のおじさんが
「あ!昨日、会いましたね。アナタは覚えてないと思いますが。」と。
どうやら、奥入瀬渓流で出会っていたようです。
「その帽子に見覚えがあってね!」と。
なかなかすごい偶然!
……………
下山後、冷えた体を温めようと「浅虫温泉」に向かう。

「湯の島」が見えてきました。

↑ホームページより転載
旅館のお風呂はまだ営業していなかったので
道の駅「ゆ〜さ浅虫」展望台浴場へ。
人も少なく、気持ちよかった〜
ただし、またドロドロの洋服に身を通さないといけない。
そして、休むまもなく

「三内丸山遺跡」

縄文時代の住居や建物が広い敷地に点在しています。

その足で

「青森県立美術館」

巨大なシャガールのタペストリーから始まり
現代アートの数々。

施設全体がデザインされており、まるで迷路のようでした。
見応えありました。
充実した1日でした。

帰り道、「岩木山」を見ながら。
予定では、この「岩木山」にも登るつもりでしたが
この春から「クマ出没」が相次いでおり今回は諦めました。
夜は、ホテルに食べ物を持ち込んで
女子バレーを見ながら一人盛り上がりました

みちのく一人旅〜3 につづく。