2013年12月11日
敬う気持ち。
とある、高齢者サロンでのお話。
そこのサロンは、モーニングを食べに近所のたくさんの高齢者の方が集まります。
取材に伺ったわたしたち(2人)のために、まるで2人来るのを知っていたのか
90代のおばあちゃんが手編みの「襟巻き」をくださいました。

そのおばあちゃんは、とっても笑顔がかわいくて 明るいんだけど
実は、ご主人も お子さんも亡くされています。
毎日、サロンへ来るのが日課であり、楽しみなんです。
サロンから少し離れたところに住んでいるおばあちゃんに
「どうやって毎日ここまで来ているんですか?」と聞くと
「孫のお嫁さんが、毎日送迎してくれるんだよ。」と。
わたしはちょっと驚きました。
自分の娘でもなく、また孫でもなく そのお嫁さんが
送迎をしてくれているなんて!面倒くさいなんて気持ちがあったら
毎日できることではありません。
お昼頃、そのお嫁さんがお迎えにきたのですが
わたしよりも若くて、笑顔の素敵な爽やかな女性でした。
襟巻きを頂いたお礼を伝えると、
「おばあちゃんは、プレゼントした襟巻きを付けてくれると喜ぶから
使って下さいね〜。」と。
おばあちゃんの人柄ももちろんだけど、おばあちゃんの育てたお子さんが
そのまたお子さん(孫)に、おばあちゃん(家族)を大切に敬う気持ちを
自然に伝えて、教えてきたのだなぁと思いました。
正直、うらやましいな と思いました。
わたしの日々はどうだろう?
まだまだ両親に世話をかけっぱなしで
ちょっと情けなく、恥ずかしくなりました。
高齢者サロンは、たくさんの愛があふれています

