2018年10月25日

背筋凍る実話「八甲田山死の彷徨」

   

先日、青森の「八甲田山」に登ったことはブログに書きました。

「八甲田山といえば昔、たくさんの人が亡くなった事件があったよねー」と聞き


帰ってきてから調べてみたら


明治の頃、日露戦争前の備えとして

寒さに強いロシア人に勝つためには、冬の山を研究しないといけない

ということで、青森5聯隊と弘前31聯隊が

競い合うかのように「八甲田山」踏破を目指す訓練が行われました

それが「八甲田山 雪中行軍」。




青森5連隊は、210名の中隊にて2泊3日程度の予定コース。

弘前31連隊は27名の小隊で210kmの距離を11日かけての予定コース。

この2隊は、出発日をずらし、ちょうど最後、八甲田山にて

すれ違うという計画になっていました。



結果、青森5連隊は199名が死亡し、弘前31連隊は一人も欠けず踏破した…

という実話の本。映画にもなったみたいですね。
(映画もyoutubeで観ました)





この雪中行軍…すごく衝撃で、こんな怖い人体実験が

日本で行われていたんだと背筋が凍りました。



実際、この本を読んで、私は怖くて怖くて眠れなくなりましたし

夢の中にも雪の中を行進する軍隊さんが出てきました。




背筋凍る実話「八甲田山死の彷徨」


山岳小説と言ったら新田次郎!の「八甲田山死の彷徨」





もし、私が八甲田山登山前にこれを知り、これを読んでいたら

果たして、一人ぼっちで悪天候の中 頂上を目指すことができただろうか…



多分、「落石注意」の硫黄ガスの岩場の地点で

軍隊さんの亡霊を想像して引き返していただろうと思います。本当に。

だから、帰ってきてから読んで良かった…という思いと、



もし、知っていたら

登山後に、ロープウェイで反対側から登って

雪中行軍の銅像のある地に行きたかったし、記念館にも行きたかったなって

後悔の思いもあります。




しかし、これを知ったことで

余計に尊い経験になりました。




もし、知らない人がいたら 

ぜひ読んでみてください。




     



同じカテゴリー(読書。)の記事画像
東野圭吾、読む。
読書「剣岳」
40代独身女性に読んでほしい本。
久々に寝不足になった本。
読書:華麗なる一族
日日是好日。
同じカテゴリー(読書。)の記事
 東野圭吾、読む。 (2024-05-05 05:30)
 読書「剣岳」 (2020-03-29 06:00)
 40代独身女性に読んでほしい本。 (2020-03-12 06:00)
 久々に寝不足になった本。 (2020-02-27 06:00)
 読書:華麗なる一族 (2019-08-14 06:00)
 日日是好日。 (2019-06-29 06:00)

Posted by yuki  at 06:00 │Comments(0)読書。

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。