福田ゆきのブログ。

　　　
自転車で、印刷物を取りに行った帰り

線路沿いの比較的　交通量のはげしい交差点を渡ろうとしたら


１匹の犬が飛び出して来て、わたしに向かって嬉しそうに走ってきた。

足元にまとわりつく犬に、見て見ぬ振りもできず

自転車を降りて「おいおい、どーしたの？飼い主さんは？」と話しかけてみる。


見てみると、リードは付いていないが首輪がついている。

飼い犬にちがいない。




犬は興奮して、飛びつくは　舐め回すわで大変。

車通りが激しいので、何度か飛び出しそうになり

これでは、ひかれてしまうと思い　犬を抱き　周りを見渡す。

どうやら飼い主らしき人はいない。





写真を撮ってfacebookで投稿して見たが、

そんなにすぐに反応が来るわけもない。




仕方なく、住宅街を歩き、道ゆく人に聞いてみる。

洗濯物を取り込んでいた　おばあさんに聞いてみると

「隣の家に確か、犬がいた」と言い、お隣さんに聞きに行った。

「この犬は、あんたんとこの犬かん？」

隣人のおばあさんは「うちの犬は半年前に死んだがね」

という、何とも吹き出しそうになる会話に「そうですか」と神妙な顔をする。


おばあさんは犬に向かって「あんた、名前は何ていうだん」と聞く。

（答えるわけないだろー）と内心思いながら

「ありがとうございました、交番に行って見ます。」と後にした。



聞く相手を間違えたらしい。





カゴに乗せたワンコの背中は、心なしか寂しそうに見える。



そのうちワンコは、

カゴの包み込み感と、程よい揺れが気持ちいいのか

ゆったりと気持ちよさそうに体を横たえる。

疲れているのかもしれない。



「このまま見つからなかったらどうしよう？」

「交番に連れて行って、飼い主さんが来なければ　保健所行きになってしまう」


そんなことを考えながら

ゆっくりとキョロキョロしながら交番を目指す。




しばらく行くと、携帯を片手に

少し焦ったような雰囲気の女性が前から来た。


カゴに座る犬を見て、顔色が変わった。


「飼い主さんですか？」と聞くと

「あ〜そうです〜」と柔らかい表情になる。


「良かったー！！大通りで、飛び出して来て危なかったんですよ〜」と

ワンコを渡す。


「すみません、ありがとうございました！」と一件落着。



近くにはご主人らしき人もいて、「ありがとうございました！」と。



あ〜良かった！

本当に良かった！



飼い主さんが見つかった充実感とともに

何だか　どっと疲れました〜