2019年07月08日

父へ。

  


父から野菜が届きました。

というか、前回送ってもらったものを食べ尽くしてしまったので

母のLINEを経由してお願いしました。





前回もそうでしたが、ガムテープでなく

膝とかの固定に使うテーピングで梱包されているのが

なんとなく痛々しい。


父へ。




私が送って欲しいと伝えた野菜とは内容が違いましたが

同封された手紙を読んで涙しました。





父へ。



私は物心ついた時から、父のことが大嫌いでした。

休みは家にいなく、運動会にも来ない。

たまに家に居れば怒鳴って、母は泣くし、三姉妹みんな母の味方でした。



一つ年上の姉には、好きな習い事をさせてあげるのに

私はさせてもらえない。

姉は魅力的な私立高校に行かせたのに、私には公立に行けという。

お金が大変だから。



そんな時から、私は父とは目を合わすことも

言葉を交わすことも全くなくなりました。



私が娘を身ごもった時は、父に大反対され

「生まれてくる子供の顔なんて見たくない」と思っていたと言うけど

生まれてから、一番可愛がってくれたのは父でした。



娘が3歳になる頃に、両親と同居し、実家を改装して

外階段を付け、2階部分を事務所にさせてもらいました。

一緒に住んだら住んだで、お互いのやることなすこと気に障り

言い争いも絶えません。



それなのに、唯一ずっと変えなかったのは

一緒に夕食を食べることでした。



それはまるで、お葬式のように無言だったり

父と母の機嫌を窺いながらの食事だったり



何のために一緒に食べているのかわからない

唯一家族が顔を合わせる時間でした。





父が畑を始めた頃、家族は誰も知らんぷり。

「勝手にやったら?」状態。

それでも、文句ひとつ言わず、野菜を作る。

畑は借りていたので、お施主さんの都合で、4度畑を替えました。

その度に、1から土壌づくり。



3度目の畑の時に、ちょうど友人から「ひまわりの種」をもらったこともあり

畑を手伝いながらひまわりを育てました。




畑に居る父はとても楽しそうで

畑について語る父は生き生きしていました。

畑を手伝うようになって、野菜への愛情がわき

それを育てた父に愛情がわくようになりました。




それ以来、食事中の会話も増え

父とは目を見て話せるようになったし

笑いを交えた自然な会話ができるようになりました。




そんなことを手紙を読んで思い出しました。


………………


父は、たまにこっそり私のブログを読んでいるようで

読むのはいいのですが、会った時に「ブログ読んだよ」

とは言わないでください。

恥ずかしいので。




いつも美味しい野菜をありがとう!!



    


タグ :野菜父へ

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Posted by yuki  at 06:00 │Comments(0)ちょっとした。

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