2011年08月17日
「笑顔」に感動。

とある飲食店のメニューの仕事をさせて頂いている。
今では、めずらしい、16Pのしっかりとした
メニューブックだ。
お客さんの紹介で、初めて知り会った方なのだけど
その方はメニューについてこう言った。
「個人店であっても、メニューはお店の顔だと思っている。
キレイで見やすい、しっかりしたものを作りたい。
店主がパソコンで適当に作ったようなメニューは、
お客様をガッカリさせる。」と。
これには、感動した。
わたしも同じことを思っていたからだ。
10年以上前、わたしはたくさんのお店のメニューを
作ってきた。
だけど、パソコンが身近になった今、
しっかりとしたメニューを作る店主が減ってしまった。
なので、がぜん、この言葉にやる気が出た。
………………………
実は、お盆休暇中、この仕事に必死に取り組んでいた。
そして昨日、デザインを提出することができた。
デザイン(第1校)を初めて提出する時が
一番緊張する。
そこですべての「答え」が決まってしまうと言っても良い。
打合せと、撮影で、たった2回しか会っていないけど
わたしが「感じて創り出したもの」が
お客様の求めているものと合っているのか、違うのか…
またそれ以上なのか、以下なのか…。
………………………
そういう大事な時に限って、普段隠している
人見知りな引っ込み思案な性格が出てきてしまう。
もじもじと、デザインを提出した。
普段、というか2回しか会っていないのだけど
表情を出さず、必要最小限しか話さないそのオーナーは
メニューを見た瞬間、満面の笑みで
「いーねー!かっこいい!! 見てよ、これ!」と
スタッフに見せてまわった。初めてみた笑顔だった。
わたしは始終こわばった顔をしていただろう、
その笑顔に、ふっと力が抜けたのが分かった。
きっと、オーナーも、見ず知らずのデザイナーが
どんなものなのか、デザインを見るまでは
受け入れていなかったのだろう。
お互い、同じように、思っていたのだと思う。
この瞬間、思った。
あぁ…、喜んでもらえて良かった。
この笑顔のために仕事をしているんだ、と。
仕事って、楽しい!と。
こういう仕事をもっともっとしていきたい、と。
広告宣伝に力を入れるお店が多いものの、お店の顔でもあるメニューが意外に訴求力に欠けるお店が多いので。。。
どんなメニューか見てみたい・・・
プロの仕事を見たい・・・(お店もお店のメニューも!)
…そうなんです、大切なんです!
またお店はご紹介しますね♪