2017年03月15日

バス停の坂本竜馬。

   

少し前のこと。


最寄りのバス停でベンチに腰を下ろし バスを待っていると

山高帽をかぶり、西部警察の渡哲也風のサングラスをして

坂本竜馬のTシャツを着た いかにも怖そうな

おじいさんが、杖をつきながら近づいてきた。



バス停には、ベンチに座るわたしと、その横に立つ若い女性がいた。

ベンチはもう2人くらいは座れるスペースが空いていた。



坂本竜馬は、近づくなり

杖を振り回し「どけ!」と、座っているわたしをどけた。

わたしはビックリして、立ち上がると

竜馬は、ベンチのど真ん中にどっかと腰を下ろした。



サングラスのせいで目が見えない。

どんな目でこちらを見ているのだろう。

わたしはだんだん怒りが沸き上がったが、若い女性が

怖がって下を向いていたし、もしかして

あっち系の人だったら、ピストルとか突きつけられちゃうんじゃないかと

思いをあらため、何も言わないことにした。



それにしても「竜馬Tシャツ」を着る資格なんてない!と心で思う。




バス停の坂本竜馬。

(画像はイメージです 最寄駅とは異なります)



そして、つい先日 同じようにバスを待っていると

聞き覚えのあるカツカツ音が聞こえてきた。


竜馬だ!


バス停では、おじいさんがひとりベンチに座り、おばさん2人が立ち話をしている。

わたしはその後ろに立っていた。

「やばい!」おじいさんが杖ではね除けされて、ケガでもしてしまうんではないか?


わたしはヒヤヒヤしながら、竜馬が近づくのを見守った。



すると竜馬は、おじいさんが座っているのに気づき、わたしの横に立ち並んだ。

「あれ?」 別人かな?と思ったけど どうみても竜馬だった。

バスは遅れており、なかなか来なかった。

ベンチに座っていたおじいさんは、バスが遅いので、立ち上がって

バスが来る方向に見にいった。



そのスキに、竜馬はベンチに座った。



もしかしたら、竜馬は 

座っていたのが「おじいさん」だったから遠慮したのではないか?




そんなことを考え出したら、この人

根はいい人なのではないか?と思えてきた。




そこで勇気を出して話しかけてみることにした。


「バス遅れていますね。」というと 竜馬はニンマリと笑った。

こんなカワイイ笑顔なのか!(目は見えないけど)




わたしはちょっと嬉しくなり、バスが遠くに見えてきた時

「あ、バス来ましたよ!」と声をかけると

「おお、来たか〜」と笑顔で応えてくれた。




このことで、前回のイヤな思いはキレイに消え去りました。




バス停にはドラマがあるkaeru




      



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Posted by yuki  at 06:00 │Comments(0)ちょっとした。

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