2017年04月27日
「語らざればすなわち真」
昔から読書が好きです。
いつでも、どこでも パラっとめくれる状態にしてあり
ビジネスバック(大)、お出かけバック(中)
デスク周りなど、現在5冊の本を同時読みしています。
その中で、一番 読了するのに時間がかかっている本がこれ。

商業界主幹:倉本初夫 「あきないの心」
商業界の創始者である「倉本長治」の生前の著書や
講演録から要点となる言葉、また未発表の文章も加えたという
「繁昌を招く88のことば」がまとめられています。
見開きで、右ページに「倉本長治」氏のことば。
そして左ページに解説がついています。
分かりやすいのですが、自分の中で解釈して 落とし込むまでに
時間がかかります。
ただ、言えるのは それぞれの言葉が
時代を超えて、今の「商売」にも色あせない言葉であるということ。
時代は変われど 変わらない「アキンド精神(人間の本質)」があるはずなのです。
2つのキーワード
1:商売は「損得」よりも「善悪」が大切であるということ。
2:お店は「店主」のためではなく「お客」のためにあるということ。
そのキーワードを念頭に置いた上で
様々な「ことば」があるのですが
中でも 印象に残ったのが
77「誠実の義務」→「誠実」であることは義務であり責任であるから
お客様にそれを「認めてもらう」ことではないと。
の解説にあった一文
「語らざればすなわち真」
意味 分かりますか?
「語れば語るほど逆効果」 「語らないことが真実である」
これは、私の解釈ですが
「地域1親切な店」とか
「お客様に役立つ店」などを看板に掲げているお店こそ
その反対のことを言っていると感じさせる ということ。と記載しています。
なるほどなぁ!
「親切だな」とか、「役に立つお店だな」というのは
お客様が感じることであって、お店側が自ら
「うちは親切だよ!」とか、「お客様の役に立つお店だよ!」とか
言えばいうほど ウソクサイ ということ。
真の「誠実さ」「信頼」は語らずともお客様には伝わるはず。
そうやって考えると…
キャッチコピーって安易にはつけられないね…。
「伝わるデザイン」って…
自分で言っていちゃダメだよね〜〜〜
